大手素材メーカーY社の新事業企画では、ディスプレイなどに用いられているITOに替わる可能性のある次世代の透明導電性材料の開発動向とそのアプリケーションを把握するためにIBLCに調査依頼を行った。
実施内容
IBLCでは、本テーマに知見のある専門家数名が、透明導電膜のアプリケーションと、最近の技術開発状況を調べた。
素材としては、依然としてITOが主流であることは変わらないが、課題も多く次世代導電膜への期待は大きい。開発中の材料や方式としては数種類あり、その特性の比較評価を行った。さらにそれぞれの方式の主要プレーヤー(企業と大学・研究機関)とその技術開発状況を調査報告した。
アプリケーションとしてはディスプレイ、タッチパネルのニーズが大型から小型まで高まっているが、さらに太陽電池など新たな用途の広がりも期待できることを提案した。
成果
Y社では本報告の結果に基づき、研究所での今後の開発計画を立案し、
自社の目的に近い研究を行っている大学・研究機関の研究者とのコンタクトを開始した。