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【059】 細胞に未来を託す

萩原 利行 私たちの体は60兆個の細胞でできていると言われています。想像を絶する数であり、これが調和して生体を構成し生命を維持しているのは、本当に奇跡のようなことです。様々な細胞が時間軸においてズレを生じず(または補正して)、コントロールされています。人類の叡智をかき集め、研究に研究を重ね

【058】 食品の商品開発における「おいしさ」の評価

跡部 昌彦 1. 商品開発の流れ 食品の商品開発は「こんな商品があったらよいのに」というアイデアがきっかけになり、主にマーケティング部門において、それが「お客様に買っていただける商品かどうか」を確認し、さらに「買っていただける商品にする」ための情報収集(調査・分析)を行い、商品コンセプト(

【057】 食用油脂の価格高騰と劣化防止策

中谷 明浩 大手食用油メーカー各社は2021年以降、6度にわたり食用油の値上げを行った。そのため、食用油の未だかつてない高騰がはじまることになる。総務省の小売物価統計調査によると、21年7月時点で296円であった東京都区部の食用油の小売価格(1本・1kg)は、1年後の22年7月でその1.5

【056】 ダマスカスの剣と日本刀

平野 淳 「シルクのネッカチーフが刃の上に落ちると自重で真二つに切れた」 十字軍の時代にサラディンが持っていたダマスカスの剣の切れ味の伝説である。インドのウーツ鋼を素材とし、ダマスカス(シリア)で作られたダマスカスの剣は、その切れ味と刃こぼれしない強靭さでヨーロッパの貴族の憧れの剣であっ

【055】渋柿の新規加工技術による中山間地域の農業の6次産業化

河野 源 農水省「令和元年度食料・農業・農村白書」の第3章第2節「中山間地域の農業の振興」には、中山間地域とは山間地域及びその周辺の地域を示す概念であり、中山間地域の総土地面積は日本全体の約70%(27,409千ha)を占め、農地面積と農業産出額は共に全国の約40%を占めていると記載されて

【054】 SDGs目標12:つくる責任 つかう責任

佐藤 優 1.はじめに サステナブル・カーボンニュートラル・サーキュラーエコノミー・バイオやバイオテクノロジー・SDGs等々最近は多くの環境に関する言葉を耳にします。そのような言葉だけが独り歩きしているようにも感じるのは私だけではないと思います。生まれては消えて行く新しい言葉の意味を正し

【053】 近年の食中毒発生状況~食中毒発生の抑制

武内 章 食の安全安心の確保は国民全体の関心事である。同時に食品製造業、飲食店等食品に携わる事業者にとって、必ず達成しなければならない使命でもある。食品に携わる事業者にとっての悪夢の一つに集団食中毒の発生がある。事業に起因する場で集団食中毒を発生させると、被害者に対する責任が発生する同時に

【052】 化学プロセス設計開発とアンモニア

小林 幸博 アンモニア業界を取り巻く環境は一昨年から今年にかけて激変しました。その発端は2020年10月の菅元首相の所信表明演説で打ち上げた「カーボンニュートラル宣言」と、その2ヶ月後の12月に当時の経産省諮問機関・総合エネルギー調査会の基本政策分科会から提案されたアンモニアと水素のエネル

【051】 訴訟で勝てる特許を持ちませんか?

坂本 安広 特許の価値を否定する人はいないが、保有する特許をどれだけ活用できているかについては課題が多い。もしかしたら、特許が負の資産になっていないだろうか。今回は一歩踏み出して『訴訟の準備のススメ』を提案したいと思う。今まで思い悩んでいた人の肩の荷を少しでも軽くすることができれば幸いである。

【050】 デジタル・トランスフォーメーション(DX)

大村 清 1. Society 5.0  “Society 5.0”は、2016年1月22日に閣議決定された「第5期科学技術基本計画」の「第2章 未来の産業創造と社会変革に向けた新たな価値創出の取組」のなかで、世界に先駆けた「超スマート社会」として提言されている(※1)。これまでの情報社会(S

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