素材メーカーO社では、将来に向けた研究開発を進めるため外部機関との連携を推進したいと考えており、そのためどのような研究・事業化テーマを取り上げて進めていくべきか、テーマの選定と外部連携の方向性を検討していた。
実施内容
IBLCでは、O社と相談し、O社が想定している成長領域の中から自動車分野において候補テーマを複数設定し、それぞれの分野に知見を持つ専門家が、先ずはフェーズ1として、各テーマに関連する候補技術を大学・研究機関や、異分野・異業種の中から活かせる技術を探索・調査し、体系的に整理した。
そして、中間ミーティングでO社と相談し、各テーマで深掘りする関連技術を絞り込んだ。
フェーズ2では深掘り調査の結果、テーマ毎に連携候補先となる大学研究者や企業を抽出・選定し、O社が希望する候補先を紹介した。
成果
O社では、将来技術の探索の中から専門家の助言を受け、候補技術の抽出と連携先を決めることができた。中でも、今まで自分達が見えていなかった異分野の技術の活用可能性が拡がった。そして、今後の外部連携の推進につながった。
外部連携先の調査および産学連携支援の事例
有機エレクトロニクス、生分解性プラスチック、水熱合成法、防菌防カビ剤、味覚や嗜好、天然物からの有用成分の抽出技術、ポリマーアロイ、放熱基板材料、有機薄膜太陽電池、ナノインプリンティング技術、感性・感応解析、エマージングウイルス、バイオインフォマティクス、睡眠障害、金属錯体触媒、診断医療用センサー技術、熱分解性樹脂、生理活性物質の評価、高感度検出技術、有害物質除去装置、自然言語処理技術