実施例

30 開発技術の用途開拓とニーズ検証

大手精密機器メーカーD社では、新規開発技術の用途検討を進める中、ある特定分野の用途は見つけたが、もっと広く可能性のある用途(出口)を見つけるために、業界出身者を多数抱えるIBLCに用途探索を依頼した。

<実施内容>
IBLCではD社の要望を受け、以下のようなスキームで当該技術の用途開拓支援を行った。

1.当該技術に知見のある専門家とユーザーサイド出身の専門家の計6名で専門家チームを構成した。
2.D社から当該技術の詳細説明を受けた上で、競合技術とのベンチマークを行い、当該技術の特徴が活かせる領域や場面、条件等を検討した。
3.抽出した対象領域について、それぞれの専門家で当該技術の特徴が活かせる用途を検討し、全部で20数件の用途出しを行った。
4.D社に20数件の用途案を報告するとともに、D社メンバーとディスカッションし、有望用途として5テーマを選定した。
5.有望用途5テーマに関して技術的実現性、競合技術との優位性、対象用途の市場性について深堀検討を行った。その上で、各テーマについて潜在ユーザーにコンタクトし、ニーズ(当該技術の関心の有無)の検証を行った。
6.ニーズ検証の結果をD社に報告するとともに、当該技術に関心を持った企業(4社)をD社に紹介した。

<成果>
このスキームによって、懸案の技術の有望な用途の抽出だけでなく、その市場性の検証ができ、潜在ユーザの掘り起こしを行うことができた。

関連記事

TOP