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【039】情報通信技術の進展とIT部門

大村 清 クラウド,モバイル、ビッグデータ、IoTは既に利用可能な技術として普及し、機械学習をベースとした AI(人工知能)が身近なものになりつつある。本稿では、このような著しい情報通信技術の進展がIT部門の業務にどのように影響するかを検討する。1.IT部門の業務IT部門の業務は一般に次の

【038】ディジタル機器の高速化・高信頼化の鍵「アナログ技術」

斉藤 成一 アナログ技術との出会い今から40年以上前、大学を卒業して企業でプラント制御用コンピュータを開発する部署に配属された頃、世の中はアナログからディジタルに大きく変化していた。すでにアナログコンピュータは消えて現在のフォンノイマン型ディジタルコンピュータになり、制御システムは周辺機器も含め

【037】EVブームは本物か

大橋 信一 最近「EV」という文字を新聞でよく見かけるようになった。EVとは言わずと知れた電気自動車(Electric Vehicle)である。特に中国では国家をあげて注力していくことが報じられている。中国の大気汚染対策が目的である。国際エネルギー機関(IEA)の世界のEVとプラグインハイブリッ

【036】日本の再生医療

栁沼 仲次 再生医療実現への期待は、iPS細胞の登場以来、大いに高まっています。それまで、再生医療の中心と考えられていたES細胞は、本来ヒトになるはずの胚から取得されるため、倫理的な問題がありましたが、iPS細胞はヒトの皮膚等の細胞から誘導できるため、倫理的な問題はなく、再生医療の実現に理想的な

【035】グローバル経営における新規事業と研究開発

星島 時太郎 人間の体は約60兆個の細胞から成り立っているが、心臓・脳を除き、およそ1ヵ月(皮膚など)~数年(骨など)で生まれ変わっている。人間が生きるということは、この膨大な数の細胞が古いものを捨て去り絶えず新しいものを作り出すことで成り立っている。 生命体と同様、企業においても創業時、せい

【034】染料・色素の分野におけるイノベーション

瀧本 浩 〜 モノつくりで再び勝ち組になるために 〜最近、アベノミクスの成果が徐々に現れつつあるようですが、未だ十分とは言えないようです。主な要因は、少子高齢化による内需の落ち込み及び製造拠点の海外移転による国内設備投資の低迷にあると考えられます。1970年頃から1990年頃にかけて、日本の

No.【033】アルツハイマー病の早期診断と治療

神野 英毅 〜 今日の最新の臨床検査と治療薬の開発状況最前線 〜1.現代の医療における臨床検査の重要性今日の医療においては、早期診断・早期治療による早期の回復を実現するとともに、医療コストの軽減を図ることが危急の事となっている。画像診断機器の発達、高感度化する臨床検査値の重要さ、さらにevi

No.【032】日本企業はいかにして成長するか

竹田 守 日本経済は、1993年にバブルが弾け2011年の東日本大震災にかけて、失われた20年と呼ばれるデフレ経済に苦しんできた。技術立国として世界経済を牽引した日本企業が、なぜ今の状況に陥ったのか経緯を振り返り、今後いかにして成長すべきか考えてみた。失われた20年日本は1960年の東京オリ

No.【031】C型肝炎を完治が目指せる疾患とした新薬の登場

小口 しのぶ はじめに2014年10月に世界に先駆けて米国で発売されたC型肝炎の飲み薬は、これまでにない劇的な効果を示しC型肝炎疾患は完治が目指せる疾患となった。そこで本コラムでは、この驚くべき治療効果をあげる新薬を次々と市場に産出し、C型肝炎治療薬の市場をリードしている米国のギリアド・サイエン

No.【030】日本の技術を活かしてASEANと共に成長する

小川 史雄 はじめに私はこの十数年の間、(財)省エネルギーセンターの専門家として海外向けの省エネルギー技術の指導を行ってきた。対象はASEAN地域が多いが、インドやサウジアラビアなどにも出張した。その経験を通じて感じたこと、考えたことを書いてみたい。この小文の結論的な主張は「ASEANは成長地

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