非接触で運転者の生体データから眠気を検知によりドライバーへ注意を喚起し、Webを介して運行管理へ通知するクラウドシステムを開発した。
名古屋大学発ベンチャー企業SNAPSHOTは、株式会社カレアコーポレーションが開発した非接触・無拘束でバイタルデータ(生体情報)を検知する独自の技術を活用し、運送会社向けに「眠気検知サポートクラウド」を開発した。センサーデータから眠気を検知し、スマホアプリによるドライバーへの注意喚起や、眠気が続く場合は運行管理者への通知し、居眠り運転による事故発生の防止をサポートする。
【本技術の特徴】
マイクロ波ドップラー素子により、電波とドップラー効果を利用して離れたところから脈波・呼吸・体動を検知する独自のもの。普通の心電計とは異なり、検知できる範囲は最大5m、0.1mmの分解能を持つ。
検知精度をより高めるため、富山大学と共同開発のNHA(非調和解析)技術を使ったノイズ除去法も採用。体調変化の検知に加え、検知データの解析により心の状況も把握できる。
① バイタルデータをリアルタイムで計測。データを常時監視し、眠気を検知する。
② スマホアプリにより自動会話による居眠り注意喚起をする。
③ 眠気が継続する場合は、運行管理者へ強制通知で二段階予防する。
④ バイタルデータの検知距離は最大5m。
⑤ 体に触れることなく、しかも無拘束で脈波や呼吸、体動を同時に検知する。
⑥ カメラのように利用者側に不快感を与えるようなことがない。
⑦ 電波方式のため湯気の立ちこめる浴室内や木材・石膏ボード・ジプトーン越しでも検知が可能。
⑧ マイクロ波ドップラー方式により壁やガラス、衣服やふとん越しでも検知できる
【本技術の応用事例・想定用途】
・運転中のドライバーを非接触で眠気を監視
・夏季の作業現場など勤務中の異常をキャッチ
・介護施設や病院などで患者の様子を把握
・人以外の動物やペットの状態などを監視