eコミュニティ・プラットフォーム

eコミュニティ・プラットフォームは、地域コミュニティの活動(特に防災活動)支援を目的に開発された、ウェブ、ブログ、スケジュール、アンケートなどをWeb上で行うグループウエアで、一般の方でも設計、レイアウトができる。
eコミマップは、様々な地形情報、災害予測情報とリンクした防災マップの作成に適している。これらのソフトウエアの利用は無料であり使用目的も制限は無い。
所属 防災科学技術研究所 災害リスク研究ユニット
氏名・職名 臼田 裕一郎 主任研究員 / 田口 仁 研究員
研究テーマ名 eコミュニティ・プラットフォーム
応用想定分野 自治会、町内会、NPOなどの地域の情報共有と防災活動
そのほか、企業の防災情報の共有ツール

技術紹介

1)eコミュニティ・プラットフォーム http://ecom-plat.jp/
地域コミュニティの活動(特に防災活動)支援を目的に開発された、情報共有、情報収集、情報発信、議論、検討などをすべてWeb上で行える情報ツール。CMS(Web自動生成)をベースにブログ、掲示板、SNS、メルマガ、スケジュール、ファイリングなどの機能をパッケージングしたツール群で構成されており、誰でも自由なレイアウトでWebページを構成することが可能である。
2)eコミマップ
WebGIS(地理情報システム)を搭載し、様々な地理空間情報(ハザードマップ、被害想定図、空中写真、標高図等)を重ね合わせ、そこに地域コミュニティが有する情報を加えて、地域固有の地図(防災マップ)を作成することができる。

技術の特徴

 CMSのウェブシステムとしては一般的なものであるが、地域コミュニティ向けとして使い勝手が工夫されていることと、地図情報との整合性が特徴である。これらはすべてオープンソースとして公開しているので、無料でインストール可能であり、使用目的の制限もない。
 このツールの開発と活用を議論・検討する団体として、「eコミウェアフォーラム」を設立し、NPOや民間企業の方々が参加し、適宜議論や情報共有を行っている。

従来技術との比較

CMSと地図情報(災害情報)がスムーズに連携できるところが特徴である

特許出願状況

特許性はない。

研究者からのメッセージ

 内閣府総合科学技術会議による府省連携による研究プロジェクト「社会還元加速プロジェクト」として防災科学技術研究所の「災害リスク情報プラットフォームの研究開発」の一環で策定されもので、防災を主な目的に公共の為に貢献するという考え方で作られたものである。防災のみならず、広く活用していただきたい。

参考:
防災科学技術研究所 災害リスク研究ユニット
http://www.bosai.go.jp/activity_general/result/result_09.html
eコミュニティ・プラットフォーム
http://ecom-plat.jp/
eコミウェアフォーラム
http://ecom-ware.jp/
防災コンテスト
https://bosai-contest.jp/‎
e防災マップよこはま
http://emap-yokohama.ecom-plat.jp/
こみゅっと藤沢
http://ecom-plat.jp/fujisawa/
発表論文:
  1. 臼田裕一郎,田口仁,岡田真也,長坂俊成,須永洋平,坪川博彰,佐藤隆雄,災害リスク情報の相互運用環境を活用した参加型防災マップづくりの実践と課題〜地域防災活動とリスクガバナンスの高度化を目指して〜,日本リスク研究学会第22回年次大会講演論文集. 2009, p. 253-258.
  2. 田口仁,臼田裕一郎,長坂俊成. 市町村の水害対応の判断・意思決定を支援する地理空間情報の相互運用性を有する情報システムの構築と評価,災害情報. 2011,9, p. 72-81
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