有望技術紹介

50 圧力損失を大幅に削減した、配管継手を開発

株式会社 オンダ製作所
住宅用給排水配管の継手の新構造Revosを開発し、圧力損失を1/14と格段に小さくすることに成功した。ポンプの負荷を低減する省エネ効果も実現した。

【本技術の概要】
個人住宅や集合住宅では、給水・給湯などの配管で継手が多く使用されている。従来の内径シール構造の継手では継手の内径が配管より狭くここに配管抵抗が発生する。同社が開発した外径シール構造では、流路径を広く保ち、水が多く流れる構造にできた。従来の流路径の狭い部分がφ7mmであったものを流路径φ11.5mmとすることで、面積は2.5倍となった。その結果、流量不足の解消とともに低圧損とすることに成功し、ポンプの負荷を低減する省エネ効果も実現した。


また、一般的な継手は曲がり部での流速変化が大きく、圧力損出も大きくなる。Revosは、流体解析から最適な流路形状を設計し、抵抗が少ないなめらかな流路を実現することにより大流量を確保した。結果として、曲がり部での圧力損出が少なくなり、省エネにもつながった。

【本技術の特徴】
①スリムなのに内径は大きく、水が多く流れる構造を採用した。
②なめらかエルボで大流量を実現した。
③ポンプの小型化、省エネ化を実現した。
④給湯用配管を従来より細くすることで、節水・給湯エネルギーを削減した。
⑤配管部材の小型化により製造・輸送効率を向上できた。

【本技術の応用事例・想定用途】

(1) ポンプ消費電力の削減
従来品からRevosに置き換えることで、配管口径をダウンしながら、ポンプの消費電力を60%低減することができた。
(2) 節水・給湯エネルギーの削減
配管口径を小さくすることで、配管内の滞留湯が冷めても短い時間で湯が出てくるようになる。

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