東京大学発スタートアップ企業のArithmer(株)は数学の力をAIに応用した様々なサービスを開発している。
【本技術の概要】
2016年9月に創業した数学の応用を目指すAIスタートアップ企業である。OCRや静止画解析、動画解析、自然言語処理、3Dモデル自動生成、スマートロボット、浸水予測システムなどAIを活用したサービスの研究・開発を行い、事業化も進める。創業後3年で、日本のAIスタートアップ企業では上位10社に名前を連ねるまでに成長している。
【主要サービス】
① 紙文書OCRサービス:
高精度認識率により、独自の自然言語処理技術と連携することで文書解析と補正を行い、より正確なテキスト化、電子化を実現した。
② AIで静止画解析を自動化サービス:
従来、人の目で静止画から情報を取得し判断していた検査などの業務を効率化、高精度化することができる。保険業界向けには自動車の事故画像から損傷部位や損傷の程度を瞬時に判定する機能を開発。短期間で保険金の支払いに適用することができる。また、インターネット、工場の生産ラインなど、様々な環境から得られる大量の画像資産の有効活用を可能にし、コスト削減や生産性の向上に繋げる
③ AI 3Dモデリングサービス:
紳士服販売のコナカと提携し、ワイシャツやスーツをオーダーメイドできるサービスを発表した。利用者は専用アプリをダウンロードし、身長、体重などの基本情報を入力。人型の枠に収まるよう、前後左右の四方向から全身を撮影する。
④ AIスマートロボットサービス:
ロボットメーカーと提携し、画像解析、3Dモデリング、AIagent、自然言語処理など、最先端のAI技術をロボットに導入することで、専門家の能力をはるかに凌ぐAIスマートロボットを実現した。単なる業務自動化のためのITシステムではなく、継承が難しい高度な専門技術や、人間の手では実現不可能な技術を実装する。
・自動車保険見積書作成支援アプリに採用
・金融サービスの本人確認用に採用