有望技術紹介

30 マイクロ波による非接触生体センサー

ひびきの電子株式会社
身体に触れずに脈拍・呼吸・体動の情報を収集することができる布型離床センサーを開発した九州工業大学発ベンチャー企業

従来の生体センサーは人体に取り付けることで生体情報を得ることができるが、装着忘れなどから継続して観測することが難しく、体に直接つけることが精神的に不快感な場合が多い。非接触型生体センサーは、日々の生活の中で、意識することなく血圧や眠気、 疲労といった「健康状態」や「感情」のセンシングに応用することが可能となる。同社はこの技術をまず健康管理、見守りシステムで事業化を目指す。

【本技術の特徴】
心肺の活動によって生ずる体の表面の微細な振動をVHF帯270MHzの電波を使用した誘電率の変化から心拍を検知し、マイクロ波(10GHz)により非接触で計測する高精度かつ低価格な非接触生体センサーを開発した。このセンサーは動きの情報を中心とするドップラー信号と生体情報を中心とするVHF帯の信号成分から、体動信号と生体信号に分離する。

① 人のみを検知するので、荷物を置いても誤動作しない。
② 人感センサーとしては5m、生体センサーとしては30cmの距離で検知可
③ 布地を基材としたセンサーなので、漂白剤を用いての洗濯・アイロンができる。

【本技術の応用事例・想定用途】
・ 介護用離床センサー(Lunanurse)
・ 幼児うつ伏せ寝防止見守りセンサ
・ 自動運転技術ドライバーモニタリング

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