有望技術紹介

106 立ち姿計測から寝具をカスタマイズ

ネムール株式会社:
スマートフォンで撮影した立ち姿からその人に合った枕やマットレスを、AIを使った最新技術で瞬時に提案する新しい寝姿勢変換システム「ねむり通®」を開発した

【本技術の概要】

 ネムール株式会社は、東京大学発ベンチャーの株式会社 Sapeetと共同で、スマートフォンで撮影した立ち姿からその人に合った枕やマットレスを提案する新しい寝姿勢変換システム「ねむり通(つう)®」を開発した。
 本システムは 正面と横向きの立ち姿 を撮影し、性別や身長などを入力するだけで、人工知能(AI)が瞬時に 立位を寝姿勢に変換する。寝た時の理想の頭の高さや腰にかかる荷重を割り出し、自分に合った枕とマットレスをランキングで知ることができる。同社は本システムを寝具メーカーや販売店向けに販売する。

【基本原理】
 操作手順は、先ずスマホなどで同システムをダウンロードし、性別、身長、体重か体型、寝入る時に仰向けか横向きか、の情報を入力。服を着たまま立った姿勢で体型がわかるように正面と横向き写真を撮り、これらのデータを送信する。入力された情報から、AIがこれまで蓄積された人体データを参照し、立姿勢を寝姿勢に変換した上で、その場合の頭部の高さと腰部にかかる荷重を解析して、最適な枕・マットレスを表示する。

【特長】
① スマートフォン、タブレットなどで立ち姿勢を測定することで、店舗に出向かなくても最適な寝具を手にすることができる
② オンラインシステムを活用すると、寝具に対する経験が少ない新入社員でも販売ができる
③ 既存顧客の買い替え需要促進にも役立つ

【3Dスキャンオーダー枕】
さらに睡眠環境をよりよくするため、3Dスキャンオーダー枕「レセプター」を開発した。ベースピローは日本人の平均頭部データをもとに2種類のウレタンフォームを使用した枕で、仰向き寝、左右の横向き寝に対応する。日本人の平均頭部データでは完全にはフォローしきれない個人差を下記の寝姿勢測定用3Dスキャナーで解析し、測定数値をもとにベースピローにセット可能な3Dパーツを作成した。
3Dスキャンオーダー枕では、事前の測定で「自分の身体に合った入眠しやすい高さ」と「自分の頭部骨形状に合った位置」に作成してあるため、直ちにその位置が決まり、スッと入眠することができる。

3Dスキャンオーダーの手順

【寝姿勢測定用3Dスキャナー】
各個人の立位体形から寝姿勢を判断するシステムのベースとなる3Dスキャナーを開発した(特許取得済み)。本装置で測定した3Dデータを元に、オーダー枕のパーツを作成したり、枕の高さを寝姿勢で測定したりすることが可能となった。


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