高機能なポーラスアルミを容易に製造できる方法を開発
摩擦攪拌接合法を使用し、母材のアルミ合金中に発泡剤である水素化チタン粉末を分散させたプリカーサを製造し、加熱発泡させることにより、高機能な発泡体が得られます。
研究機関・所属 | 群馬大学 大学院工学研究科 機械システム工学専攻 |
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氏名・職名 | 半谷禎彦 准教授 |
研究テーマ名 | 革新的技術による低コスト・高機能ポーラスアルミニウム開発 |
応用想定分野 | 自動車部材、建材 |
技術概要
アルミニウム合金板の間に発泡剤粉末を挟み、回転ツールと呼ばれる円柱状工具を回転させながらアルミニウム合金板に所定の深さまで挿入し、回転ツールを移動させることにより、回転ツール近傍の材料は、回転ツールとの摩擦熱により昇温され、アルミニウム合金が軟化し、軟化した材料の中に発泡剤が回転ツールの回転により均質に攪拌され、プリカーサができます。
このプリカーサを加熱することにより、気孔径の揃った独立気孔の発泡体の形状品を作ることができ、軽量で断熱性のあるアルミニウム合金の製品を作ることができます。
技術の特徴
純アルミニウムや高強度のアルミニウム合金との傾斜機能ポーラス材や、マグネシウムや銅、鉄との複合化による高機能ポーラス材の開発が容易であり、サンドイッチパネルも容易に製造できる方法です。
従来技術との比較
特許出願状況
国際公開番号:WO2010/029864(特願2008-235131)特願2009-067212、特願2009-237447
研究者からのメッセージ
今までに無い新しいコンセプトのポーラスアルミニウムを提案しております。自動車メーカー様・建材メーカー様をはじめ,部材を作製しているメーカー様からのご提案をお待ちしております。
参考: