東京に代表される大都市圏には、人、情報、資金が集まり易い。従前よりこの偏在は解消していません。ただ手をこまねいていては現在の半分の自治体が消滅して行くそうです。そういう意味において、地域創生の科学技術イノベーションは地域産業の創出と育成を助長し、雇用創出による地域の活性化を促すものでなければなりません。
更には、情報の共有化を促進し無駄を極力排除するための法制化も必要となるでしょう。一例として、医療における『国民総掛り付け医制度』を弊社は提唱していますが、地域の中核病院と中堅病院、クリニックとの連携(ネットワーク化)は『メディカルコンシェルジュシステム(弊社命名)』を構築すれば問題なく広げることができます。この連携の網を全国に広げるのです。これは、医療格差を無くすだけではなく医療情報の共有化も同時に確立します。不良医師の排除はこのような情報無くして実行できないのは、昨今の医療事故を見ても推して知るべしでしょう。
科学技術イノベーションは『打ち出の小づち』ではありませんが、地域住民参加型のイノベーションになれば、大都市しか味わえなかったダイナミズムを地域住民一人一人の手によって築き上げることができると信じます。
株式会社IBLCは日本を代表する技術系企業の技術顧問陣と長年培ってきました産学連携の実績を基に、『科学技術イノベーション立国』創立のお役に立つよう邁進してまいります。今後とも皆様のご理解とご指導を宜しくお願い申し上げます。
株式会社IBLC 代表取締役社長 下野 哲也